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- *options.txt* For Vim バージョン 9.1. Last change: 2025 Apr 08
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+ *options.txt* For Vim バージョン 9.1. Last change: 2025 Apr 30
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VIMリファレンスマニュアル by Bram Moolenaar
@@ -235,7 +235,7 @@ Termcap オプションを設定するには、{option} に "t_xx" の形式を
235
235
:set makeprg=make,file 結果は "make,file"
236
236
:set makeprg=make\\,file 結果は "make\,file"
237
237
:set tags=tags,file 結果は "tags" と "file"
238
- :set tags=tags\\,file 結果は "tags,file"
238
+ :set tags=tags\\,file 結果は "tags\ ,file"
239
239
:let &tags='tags\,file' (同上)
240
240
241
241
文字 "|" によって、コマンド ":set" を後に続くコマンドと分けることができる。文
@@ -2127,6 +2127,27 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
2127
2127
前またはマクロを検索 |i_CTRL-X_CTRL-D|
2128
2128
] タグ補完
2129
2129
t "]" と同じ
2130
+ f{func} 関数 {func} を呼び出す。複数の "f" フラグを指定できる。どう関
2131
+ 数が呼び出されるかと戻り値の詳細については、
2132
+ |complete-functions| を参照。値は関数名または |Funcref| を指定
2133
+ できる。|Funcref| 値の場合、スペースはバックスラッシュ('\')で、
2134
+ コンマは 2 つのバックスラッシュ ('\\') でエスケープする必要があ
2135
+ る (|option-backslash| を参照)。
2136
+ {func} によって返される Dict に {"refresh": "always"} が含まれ
2137
+ る場合、先頭のテキストが変更されるたびに関数が再度呼び出され
2138
+ る。
2139
+ a:findstart が 1 の場合、{func} によって返される列に関係なく補
2140
+ 完マッチは常にキーワード境界に挿入される。これにより、他の補完
2141
+ ソースとの互換性が確保される。
2142
+ 挿入されたテキストをさらに変更するには、{func} で
2143
+ |CompleteDonePre| を使用できる。
2144
+ マッチの生成が遅くなる可能性がある場合は、ブロックを避けてエ
2145
+ ディタの応答性を保つために、|complete_check()| を使用するべき
2146
+ である。
2147
+ f 'completefunc' オプションから取得した関数を使って "f{func}" を
2148
+ 使用するのと同じである。
2149
+ o 'omnifunc' オプションから取得した関数を使って "f{func}" を使用
2150
+ するのと同じである。
2130
2151
2131
2152
読み込まれていないバッファでは、何しろ読み込まれていないのだから、
2132
2153
|:autocmd| は実行されていない。そのため、ある種のファイルからは思いも
@@ -2146,6 +2167,13 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
2146
2167
きる (つまり辞書 |i_CTRL-X_CTRL-K|、インクルードされるパターン
2147
2168
|i_CTRL-X_CTRL-I|、タグ |i_CTRL-X_CTRL-]| および通常の展開)。
2148
2169
2170
+ 補完ソースのフラグにキャレット ("^") と {count} を付加することで、補完
2171
+ ソースに任意のマッチ数制限を指定できる。
2172
+ 例えば、".^9,w,u,t^5" は、カレントバッファからのマッチ数を 9 個まで、
2173
+ タグからのマッチ数を 5 個までに制限する。その他の補完元は無制限である。
2174
+ Note: マッチ数制限は前方補完 (CTRL-N) 時にのみ有効で、後方補完 (CTRL-P)
2175
+ 時には無視される。
2176
+
2149
2177
*'completefunc'* *'cfu'*
2150
2178
'completefunc' 'cfu' 文字列 (既定では空)
2151
2179
バッファについてローカル
@@ -2224,6 +2252,12 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
2224
2252
ついて付加的な情報があるときに便利である。例えば、それがど
2225
2253
のファイルに含まれているかなど。
2226
2254
2255
+ nearest マッチ項目はカーソル位置からの距離に基づいてリストされ、デ
2256
+ フォルトの動作であるカーソル下に表示されるマッチのみ近さを
2257
+ 考慮する方法とは異なる。これはカレントバッファ内のマッチ項
2258
+ 目にのみ適用される。"fuzzy" が指定されている場合は効果がな
2259
+ い。
2260
+
2227
2261
noinsert いかなるマッチしたテキストも、ユーザーがメニューから選択し
2228
2262
ない限り挿入しない。"menu" か "menuone" と組み合わせたとき
2229
2263
にだけ機能する。"longest" が指定された場合には、なんの影響
@@ -3643,6 +3677,7 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
3643
3677
lastline '@' 'display' が含む最終行/切り捨て
3644
3678
trunc '>' |ins-completion-menu| 内の切り捨てられ
3645
3679
たテキスト
3680
+ truncrl '<' 'rightleft' モードの "trunc" と同じ
3646
3681
3647
3682
指定されなかったキーワードについては、既定値が使われる。
3648
3683
@@ -3667,6 +3702,7 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
3667
3702
lastline NonText |hl-NonText|
3668
3703
trunc |hl-PmenuSel| のような多くのポップアップメニューハイラ
3669
3704
イトグループの 1 つ。
3705
+ truncrl "trunc" と同じ
3670
3706
3671
3707
*'findfunc'* *'ffu'* *E1514*
3672
3708
'findfunc' 'ffu' 文字列 (既定では "")
@@ -4853,7 +4889,7 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
4853
4889
コマンド |gf| でも、ファイルの実際の名前が見つからないときは、これが使
4854
4890
われる。プログラミング言語の 'include' 文の後で "gf" を使えるようにな
4855
4891
る。
4856
- また |<cfile>| にも使われる 。
4892
+ Note: |<cfile>| では使用されない 。
4857
4893
4858
4894
式が s: か |<SID>| で始まる場合、スクリプトID(|local-function|) に置き
4859
4895
換えられる。例: >
@@ -4990,6 +5026,22 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
4990
5026
文字があるならば、補完される部分もみな大文字になる。
4991
5027
'noinfercase' にすると、マッチした単語がそのまま挿入される。
4992
5028
5029
+ *'isexpand'* *'ise'*
5030
+ 'isexpand' 'ise' 文字列 (既定では "")
5031
+ バッファについてローカル
5032
+ 挿入モードで補完する文字とパターンを定義する。|complete_match()| 関数
5033
+ で補完の開始位置を決定するために使用される。これはコンマ区切りのトリ
5034
+ ガーのリストである。各トリガーは以下のいずれかになる:
5035
+ - "." や "/" のような単一の文字
5036
+ - "->"、"/*" または "/**" のような文字のシーケンス
5037
+
5038
+ Note: トリガー文字としてリテラルのコンマを追加するには、"\\," を使用す
5039
+ る。|option-backslash| を参照。
5040
+
5041
+ 例: >
5042
+ set isexpand=.,->,/*,\\,
5043
+ <
5044
+
4993
5045
*'insertmode'* *'im'* *'noinsertmode'* *'noim'*
4994
5046
'insertmode' 'im' 切替 (既定ではオフ)
4995
5047
グローバル
@@ -8507,11 +8559,12 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
8507
8559
'tagfunc' 'tfu' 文字列 (既定では "")
8508
8560
バッファについてローカル
8509
8561
{|+eval| 機能付きでコンパイルされたときのみ有効}
8510
- このオプションは、タグ検索を実行するために使用される関数を指定する。こ
8511
- の関数はタグパターンを取得し、一致するタグのリストを返さなければならな
8512
- い。|tag-function| を参照。関数の書き方と例の説明がある。値として関数
8513
- 名、|lambda|、|Funcref| が使える。詳細は |option-value-function| を参
8514
- 照。
8562
+ このオプションは、タグ検索 (|taglist()| を含む) を実行するために使用さ
8563
+ れる関数を指定する。
8564
+ この関数はタグパターンを取得し、一致するタグのリストを返さなければなら
8565
+ ない。|tag-function| を参照。関数の書き方と例の説明がある。値として関
8566
+ 数名、|lambda|、|Funcref| が使える。詳細は |option-value-function| を
8567
+ 参照。
8515
8568
セキュリティ上の理由から、このオプションを |modeline| または |sandbox|
8516
8569
内で設定することはできない。
8517
8570
@@ -9668,53 +9721,62 @@ Note 1番目の形式では、行全体がオプション指定に使われる
9668
9721
*'wildmode'* *'wim'*
9669
9722
'wildmode' 'wim' 文字列 (Vimの既定値は "full")
9670
9723
グローバル
9671
- オプション 'wildchar' で指定されたキーで開始する補完モード。値は、キー
9672
- ワードの4個までのコンマ区切りのリストである。それぞれのキーワードで、
9673
- 連続して 'wildchar' を使ったときの動作を指定する。1個目のキーワードが
9674
- 'wildchar' を1回目に使ったときの動作を指定し、2個目のキーワードが2回目
9675
- の動作を指定、等となる。
9676
-
9677
- 各部分はコロンで区切られたリストで次の可能な値で構成される:
9678
- "" 最初のマッチのみを補完する。
9679
- "full" 次のマッチを完全に補完する。最後のマッチの次には元の文
9680
- 字列が使われ、その次は再び最初のマッチが補完される。
9681
- 'wildmenu' が有効ならばそれも開始する。
9682
- "longest" 共通する最長の文字列までが補完される。それ以上長い文字
9683
- 列を補完できないときは、次の候補に移る。
9684
- "list" 複数のマッチがあるときは、全てのマッチを羅列する。
9685
- "lastused" バッファ名が補完され1より多くマッチした時、バッファを
9686
- 最終利用時刻でソートする (カレントバッファ以外)。
9687
- "noselect" 最初のメニュー項目を事前に選択せず、有効な場合は
9688
- 'wildmenu' を開始する。
9689
- マッチするものが 1 つしかない場合は、"noselect" が存在する場合を除き、
9690
- すべてのケースで完全に補完される。
9691
-
9692
- コロン区切りで利用できる例:
9693
- "longest:full" "longest" と似ているが、'wildmenu' が有効ならばそれも
9694
- 開始する。次の完全なマッチを補完しない。
9695
- "list:full" 複数のマッチがあるときは、全てのマッチを羅列し、最初の
9696
- マッチを補完する。
9697
- "list:longest" 複数のマッチがあるときは、全てのマッチを羅列し、共通す
9698
- る最長の文字列までが補完される。
9699
- "list:lastused" 複数のバッファが一致する場合、一致する全バッファを最終
9700
- 利用時刻でソートし羅列する (カレントバッファ以外)。
9724
+ 'wildchar' で指定された文字に使用される補完モード。このオプションは最
9725
+ 大 4 つの部分からなるコンマ区切りのリストで、それぞれ 'wildchar' の 1
9726
+ 回目、2 回目、3 回目および 4 回目の押下に対応する。各部分はコロンで区
9727
+ 切られた補完動作のリストで、それぞれのフェーズで同時に適用される。
9728
+
9729
+ 可能な動作値は以下の通り:
9730
+ "" 最初のマッチだけを補完 (挿入) する。それ以降のマッチは
9731
+ 繰り返されたりリストされたりしない。
9732
+ "full" 次の完全なマッチを補完する。すべてのマッチを順に巡り、
9733
+ 最後のマッチの後は元の入力に戻る。'wildmenu' が有効に
9734
+ なっている場合は、それが表示される。
9735
+ "longest" 最長共通の部分文字列まで補完する。これで入力が拡張され
9736
+ ない場合は、次の 'wildmode' 部分が使用される。
9737
+ "list" 複数のマッチが見つかった場合は、すべてをリストする。
9738
+ "lastused" バッファ名を補完する際、最近使用した順に並べ替える (カ
9739
+ レントバッファを除く)。バッファ名の補完にのみ適用され
9740
+ る。
9741
+ "noselect" 'wildmenu' が有効な場合、メニューは表示されるが、最初
9742
+ の項目は事前に選択されない。
9743
+ マッチするものが 1 つしかない場合は、"noselect" が指定されていない限り
9744
+ 完全に補完される。
9745
+
9746
+ コロンで区切られた値の便利な組み合わせの例:
9747
+ "longest:full" 最長共通の文字列から開始し、 'wildmenu' (有効
9748
+ な場合) を表示する。完全マッチは循環しない。
9749
+ "list:full" すべてのマッチをリストし、最初のマッチを補完す
9750
+ る。
9751
+ "list:longest" すべてのマッチをリストし、最長の共通プリフィッ
9752
+ クスまで補完する。
9753
+ "list:lastused" すべてのマッチをリストする。バッファを補完する
9754
+ ときに、最近使用した順に並べ替える (カレント
9755
+ バッファを除く)。
9756
+ "noselect:lastused" 'wildmenu' がアクティブな場合、最初の項目を事
9757
+ 前に選択しない。バッファを補完する際、最近使用
9758
+ した順に並べ替える (カレントバッファは除く)。
9701
9759
9702
9760
例: >
9703
9761
:set wildmode=full
9704
- < 最初のマッチ、次のマッチ...を完全に補完する (既定値 ) >
9762
+ < 押下のたびに完全マッチを補完する (デフォルトの動作 ) >
9705
9763
:set wildmode=longest,full
9706
- < 共通する最長の文字列を補完し、次からマッチを完全に補完する >
9764
+ < 1 回目の押下: 最長共通の部分文字列
9765
+ 2 回目の押下: 完全マッチを順に切り替える >
9707
9766
:set wildmode=list:full
9708
- < 全てのマッチを羅列し、そして最初のマッチを完全に補完する >
9767
+ < 1 回目の押下: すべてのマッチをリストし、最初の項目を補完する >
9709
9768
:set wildmode=list,full
9710
- < 補完せずに全てのマッチを羅列し、次からマッチを完全に補完する >
9769
+ < 1 回目の押下: マッチのみをリストする
9770
+ 2 回目の押下: 完全マッチを補完する >
9711
9771
:set wildmode=longest,list
9712
- < 共通する最長の文字列を補完し、次から他の候補を羅列する >
9772
+ < 1 回目の押下: 最長共通の部分文字列
9773
+ 2 回目の押下: すべてのマッチをリストする >
9713
9774
:set wildmode=noselect:full
9714
- < 補完せずに 'wildmenu' を表示し、次に各完全マッチを表示する >
9775
+ < 1 回目の押下: 補完も選択もせずに 'wildmenu' を表示
9776
+ 2 回目の押下: 完全マッチを循環する >
9715
9777
:set wildmode=noselect:lastused,full
9716
- < 上記と同じだが、バッファを最後に使用した時間でソートする。
9717
- より詳しくは |cmdline-completion| を参照 。
9778
+ < 上記と同じだが、バッファのマッチは最後に使用された時間でソートされる
9779
+ 詳細はこちら: |cmdline-completion|。
9718
9780
9719
9781
*'wildoptions'* *'wop'*
9720
9782
'wildoptions' 'wop' 文字列 (既定では "")
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